原子力発電所見学会に70名が参加 感動!!


7月24日福島第二原子力発電所見学会を開催しました。
20大学6専門学校で学ぶ学生、及び日本で働く若いベトナム人たち約70名が参加しました。当初は45人程度で計画をしていましたが、申込みが多くバス2台に増車しての開催となりました。新宿西口を8時に出発、原発までは3時間30分と長旅でしたが、楽しい自己紹介や歌を歌ったりしているうちにエネルギー館に到着。

原発見学のセキュリティーチェックは厳しく、外国人登録証や運転免許証などで本人確認がしっかり行われました。

エネルギー館内では実写とCGを使った映像で、整然と配列した燃料棒、放射性物質を閉じ込める5層の壁などを体感し参加者から感動したと言う声も。(写真撮影不可)
ウラン燃料が核分裂してエネルギーに変換する様子もバーチャル体験しました。

次いで車内から原子炉建屋,タービン建屋の外観を見学、更に冷却水として利用した海水が凄い勢いで海に戻る様子を見学しました。少し温まった海水に魚が集まってくるそうです。(いずれも写真撮影不可)
4基ある福島第二原発で働く人は約3200人、地元の人も多く働く説明を聞く。

シミュレータ室は本物の中央制御室をモデルに作ってあり,実際に運転員が訓練に使う場所で少し緊張が走ります。たくさんの操作盤を見ながら真剣に説明を聞く姿は印象的でした。

質疑応答では「日本でウランがとれるのか、燃料棒の輸送方法は?」「ウランの再利用は?」「海水の安全性は?」「エネルギーコストは?」「万一の事故対策は?」など、これまでは原子力は危険だと思っていた学生から鋭い質問が、エネルギー館の館長からさすがにいい質問だね!と。各所のセキュリティー体制に驚く学生も多くいました。

ベトナムでは不足するエネルギー対策として、政府が2030年までに8基の原子力発電所建設を発表していますが、学生たちからはこういう設備なら安全でいいという声を多く聞くことが出来ました。
帰りのバスの中でも楽しいクイズや合唱をしながら、午後7時45分無事新宿に帰ってきました。皆さんごくろうさまでした。
ご後援を頂きました社団法人ベトナム協会様、ご協力頂きました㈱吾妻商会様、㈱ミエルカ様に御礼を申し上げます。

Vysa顧問  小川弘行記