飛躍的に増加するベトナム人留学生 第4位
現在(2007.5)日本には118,498人の外国人留学生が学んでいる。
そのうち国費留学生が12,201人、私費留学生106,297となっている。
国別留学生 (人)
2007.5 | 2003.5 |
1 中国 71,277 |
1 中国 70,814 |
( 資料 日本学生支援機構 人数は短期留学、専門学校生を含まず )
表のように上位10カ国の中でもベトナム人留学生の増加が顕著で、4年前の第7位(1,336人)から第4位(2,582人)へ急上昇し、今やアセアン地域の留学生を語るとき、ベトナムが中心的存在となっている.
これは日越両国の友好関係がますます進展している表れであり、近年のベトナム経済の発展と、多くの日本企業がベトナム進出により、更に日本に対する親近感が増したともいえる。また気質的にも日本人とベトナム人は共通点が多く、勤勉で粘り強く、対応力にも優れている。日本からのベトナム観光客も著しく増加し、親近感が持つ日本人も増えている。
少子化の日本……留学生30万人計画
日本は少子化が加速的に進み、大学入学年令である18才人口が急速に低下、現在約124万人(2008年)となった。過去20年間のピーク時(206万人 1992年)から比較すると60%まで落ち込み、今後も120万人前後で推移する。その中にあって日本の大学は国立・公立・私立を合わせて約700大学あり、今では定員に満たない大学がおよそ3分の1、その穴埋めを留学生に頼ろうとしている大学も多くみられる。
これは単位大学の問題に限らず、日本の労働人口に大きく係わることであり、日本政府は福田政権の時に“2020年留学生30万人計画”を打ち出し、徐々にではあるが動き出している。
過去留学生に対して日本側の対応にも問題が無かったとは言えず、日本で学んだ留学生が日本ファンとして帰国したか問題になっていた。
最近ではその姿勢も大きく変化しようとしている。せっかく日本へ勉強に来た留学生には良い思い出を作ってもらい、帰国後も日本ファンとして、両国の橋渡し的存在になってくれること期待している。
30万人計画を2020年まで成し遂げようとすれば、宿舎問題、奨学金問題、入国問題など大きな課題が山積しており簡単にできることではないが、中でもベトナム人留学生の大幅増加を期待している大学は多い。
小川